理想の恋人
- 政美 森田
- 10月28日
- 読了時間: 3分
先日、仕事仲間と恋バナ?をしていて「理想の恋人」について聞かれた。
今までは「尊敬できる人」とか「優しい人」と答えていたけれど、その日の話の流れから、“これさえあれば、じゅうぶん幸せの最低限”みたいなニュアンスを感じて、うーんと悩んだ末、「毎日おはようと言ってくれる人」と答えた。
きっと、私はこれで世界中の男性の10分の9くらいの人が対象外になってしまう。
それくらい、毎日のささやかなあいさつは難しいらしい。
だからといって、あいさつを求めているわけではない。
これが女心の難しいところ。
ただ、気が変わっていないことを、何かしらの形にしてほしいだけなのだ。
その例えとして、おはようを言う。
毎日お花をくれるなら、それがいいし、毎日歌を歌ってくれるなら、これほど幸せなことはない。
けれど、お花はお金がかかるし、歌が苦手な人もいる。もし連絡が苦手なら、居場所は伝えるから、会いに来てくれたっていい。
朝が無理ならお昼ご飯のときでもいい。
夜になってしまったら「おやすみ」でもいい。
でも、できれば朝の「おはよう」がいい。
もちろん、日頃の行いによっては、たまに忘れたって仕方ないし、無理だったら事前に教えてくれたら良い。
結局は毎日変わらないことの証明をしてほしいだけ。
起きて歯磨きするときにでも、LINEを開いて「おはよ」だけでいい。
朝に歯を磨く習慣がない人は、論外だ。
そもそも最初は毎日連絡するのに、途中からぱったりと止める。
男性代表の意見からすると「話すことがなくなったから」とか、「本当は連絡が苦手」だとか言う。
けれど、最初は意味のないことも話していたし、なんなら「おはよう」「おやすみ」のセットだったじゃないか。忙しさを理由にするならば、飯も食うな。
そんなあなたを受け入れてほしいなら、はじめからそのままでいてくれれば、こちらだってあなたに興味を持つことなんてないのに。
これは一つの「恋人詐欺」だと思う。
だから、わたしみたいな理想を持つ人は、男性を選ぶのがすごく難しい。
最初はみんな熱も興味も高いし、見栄を張る。
そうして悲しくなるのは、いつもこちら側。
相手を思うなら我慢しなきゃと不安を抱えながら生きるわたしたちと、恋人がいるからと安心してマイペースに連絡をする君。
正直に伝えると、仕事という大義名文を突き出しながら、お前が変われとばかりに困った顔をする。
あなたがわたしを忘れて飯を食らっているとき、わたしたちは食べ物が喉を通らないのだ。
それでも、この関係を守りたいと思うのも、またわたしたちなのだ。
好きを守る女たちはこの世界に、とても不利にできている。この気持ちだって、あなたを愛することへの大義名分にはならないのかしら。
もちろん聞いた仲間は、全然共感していなかった。
恋人に求めるものがそれぞれ違うから、当然なのだ。
生まれ変わってもこの人と恋人にはなれないな、と思った。
今日も読んでいただきありがとうございます。
もちろん、こんな女性や男性ばかりではないけれど。
また、まどろみのなかで会いましょう。







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