旅のこたえ
- 政美 森田
- 10月23日
- 読了時間: 1分
考えることよりも、考えないほうがずっと楽に生きられる。
向き合うことよりも、向き合わないほうが衝突せずに済む。
それでも、わたしたちは考え、向き合う。
怒り、戦い、苦しみ、生きて、生きて、息絶える。
なぜだろう。
その先に、何があるのか。
終わりを待つだけのわたしたち。
何に動かされているのだろうか。
これが、生きる理由だろうか。
その先になにもないとわかっていたら、何もしないでいられるのだろうか。
無に還るとわかりながら、何を残そうとするのだろうか。
何を信じているのだろうか。
何を願うのだろうか。
どこへ向かうのか。
「わたし」はどこまでなのだろうか。
世界は、わたしだけで出来ているし、
世界は、あなただけで出来ている。
そこには本当は何もなくて、
ただ、あるこということだけがぼんやりと事実めいている。
事実めいたそれを、あなたは見る。
わたしは見る。
考える。
何もない世界に、見る。







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