top of page

反省の反省

なにかに失敗をしてしまったときや、反省しようと思うとき、多くの場合は、失敗してしまったことばかりが目についてしまう。

けれど本当に反省に意味があるのは、悪いところを責めることではなく、「どこが良くなかったのか」、そして「どこまで出来ていたのか」を正しく見つめていけることなんだと思う。


たとえば、人前でうまく話せなかったとしても、

「緊張して声が震えた」だけに目を向ければ、それで終わってしまう。

「話す順番を整理できていた」とか「最後まで話そうとした」「伝えるべきことは伝えた」など、小さなことでも、できていた部分に目を向けてみる。


そうやって良かったところと課題を分けて見つめられると、自然と「次はこうしてみよう」という気持ちが生まれる。

反省は、自分を責めて落ち込ませる時間ではなく、自分を知って次に進むための時間。


これは、子どもに何かを教えるときも同じだと思う。

たとえば子どもがうまくできなかったとき、「なんでできなかったの?」と責めるより、「ここまではできてたね」「次はどうすればいいと思う?」と話しかけるほうが、子どもの心は動く。

“できなかったこと”より、“できたこと”を一緒に見つけてあげると、子どもは次への意欲を持てるようになる。


それは大人にだってそうだ。

相手の欠点ばかりを見ると、どんどん距離が出来てしまうし、その人を欠点の部分でしか、捉えられなくなってしまう。

けれど「この人のここはいいな」と思える視点を持つと、関係は少しずつやわらかくなっていく。

この世界に、誰にとっても完璧な人はいないし、むしろ完璧ではない人だらけだ。


反省も、子育ても、人との関係も、結局は“どんな目で相手(自分)を見るか”で変わるのだと思う。

できなかったことの中にも、光る部分を見つけていける人でありたいし、きっとそっちのほうが、ずっと幸せにいられたりする。


今日も読んでいただき、ありがとうございます。

悪いこと一つ見つけたら、良いところを二つ探す。

また、まどろみのなかで会いましょう。

 
 
 

コメント


bottom of page