四次元ポケット
- 政美 森田
- 1月20日
- 読了時間: 2分

私が高校生のときに文芸部にいた先輩から教えてもらった言葉の話。
当時、何をやるのかよくわからすなんだか面白そうだなという興味だけで部活に入ってしまったので、文芸部に志願しておいて、まるで何も書くことができなかった。
そんな時たった一人のドラえもん好きの先輩は私に、
「もしも〜だったら」
という魔法の言葉を教えてくれた。
困ったら、なんでもいいから考える。「もしも道に携帯が落ちていたら」「もしもお母さんがラッコだったら」「もしも宇宙人が地球にやってきたら」そんな小さな「もしも」から物語を広げてく。ドラえもんのポケットのような世界観だ。
この考え方で書くことがずいぶん楽になった。何かを深く考えようとするのはずっと後でいい。自分が思いつく限りの「もしも」の積み重ねが、自分を自然と表現し、その先の考えに導いてくれる。
これは文章の世界だけじゃなく、何か新しいものを作ろうとする人にとってもいい方法だ。私はクリエイターコミュニティの運営をしていて、よく新しいサービスやイベントのアイデアを考えることがあるのだが、そんな時にもけっこう役に立ったりする。ある程度自分のやっていることの方向性や目的が決まっていたりすると、提案も似通ったものになってしまう。しかし、そんなときは「もしも」という幅の広さがその固執した考えを広げてくれる。
何かアイデアの出し方に困っている方ははぜひこの「もしも〜だったら」という考え方をしてみてはどうだろうか。
大切なことを教えてくれた先輩には、大変感謝しています。







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