ふうかちゃん
- 政美 森田
- 4月16日
- 読了時間: 1分
先日、メールを整理していたら、ふと昔よく仲良くしていた、ふうかちゃんのことを思い出した。
彼女はとても繊細で優しい感じの子で、一番記憶にあるのは私が個人調査をしたいと思って、地下鉄の駅で張り込みをした時に、その手伝いをしてくれたことだ。
かつて地下鉄の中に寄付で成り立っている本棚があり、そこでどんな人がどんな風に本を読んでいるのかが気になり、調査することにした。定点カメラを置いて、時にはインタビューをしてみたり、アンケート用紙を作ったりした。ふうかちゃんは自分から話しかけることが得意なタイプではないのだけど、カメラを見返すと、話しかけてたりもしてくれて、すごく嬉しかったし、今でもとても感謝をしている。
LINEのある時代に私たちはずっとEメールでやりとりしていた。とても優しいやりとりだったように思う。ごくたまに互いの詩なんかを交換していた。ふうかちゃんは油絵を描いていて、作家志望というわけではなかったけれど、とても言葉が丁寧でささやかで、そんな言葉を紡ぐ彼女のことを素敵だなと思っていた。
けれど途中でパッタリとメールのやりとりがなくなってしまった。
いつかどこかで偶然会えたらいいなと願っている。







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