おかげさま
- 政美 森田
- 1月23日
- 読了時間: 2分
今日は仏教のお話。
私の家は割と熱心に浄土真宗の信仰していて、月に一回お坊さんがお経を読みに家に来る。
ときどき特別なタイミングがあると、お経が終わったあとに説法が聞ける。
感謝をするときに使う「おかげさま」という言葉は、仏教用語らしい。漢字で書くと「お蔭様」という字。なんだかこう書いてみると「お日様」とも何か関係がありそうだ。
「お蔭様」の「蔭」とは普段目に見えないご加護や力のことを指すそうで、そんな風に自分以外の事柄によって、今の自分が成り立っている。そういう良し悪しのない感謝だ。
よく、何か良いことをしてくれた人に対して、感謝の意味を込めて使う場面が多いが、実は誰かに感謝の意味を伝えるというよりも、本来は自分の現状に対して使う独り言のようなものらしい。
すべての物事に対して「おかげさま」という気持ちを持ち、これからも「かげ」の力によって動かされていく。「おかげさま」という言葉はそう言う意味のようだ。だから、ありがたいと思わないことだって「おかげさま」。怪我をしてもおかげさま、貧乏もおかげさま、死ぬときだっておかげさま。
自分が不幸なときに、感謝をすることは容易じゃない。しかし、この世には常に「おかげさま」があり、ただ目の前の出来事ばかりを見てしまう私たちが気がついていないだけなのかもしれない。







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