「好き」はそんなに大切じゃない
- 政美 森田
- 4月3日
- 読了時間: 2分
好き、という気持ちはそんなに大切じゃない。
日々クリエイターと関わり、自身もその一人として過ごしていると「好き」という気持ちに迷いが生じてくることは往々にしてある。
クリエイターの多くは「やりたい」や「好き」で生きていく。そんな輝かしい人生を夢見ていたりする。
しかしだからこそ、あるポイントで自分のことをかえりみると、自分が今やっていることって本当に好きなんだろうか?自分って何者になりたいのだろうか。そんなことを考えて、自分と自分がやっていることのギャップを感じるようになる。
けれど、今はそのままでいいのだと思う。
無理に好きなものに向かう必要はないし、自分の中で無理に「好き」を決めて、必ずしもそこに向かう必要はない。初恋みたいなもので、他にいい出会いがないから、きっといつまでも大切にし続けているだけなのかもしれない。周りにただ求められているから、やり続けなきゃという使命感があるのかもしれない。それで理由としては十分だ。
辻褄の合った人間なんてごく少数。人生を経れば、何が自分にとって価値があるのかっていうのは、なんとなく分かってくる。そして価値観は今後の出会いによってたくさん変わってくる。生きていく中で見つかったり、見つけたいと思う瞬間がある。
もし100年生きるとして、20年やそこらで何かを決めて残りの80年、それを変えずに生きることはほぼ不可能だ。けれど、若い時期はなんだか期待されて、社会や周りに何か答えを迫られているような気がして探すのだろう。そんなおじさんやおばさんは放っておきなさい。重荷になる他人からの期待や価値観は振り払ってよろしい。あなたが決められるタイミングで決めなさい。
私もきっと本来的には、やりたいことなど何もないのかもしれない。
ただ一時の感情が、書き手として私を働かせ続け、それが自分の中で何か満たされている。抽象的であれ気持ちの良い感情であれば、それでいい。それが「好き」という気持ちかは、これからなのかもしれない。
誰もが、言葉にとらわれない人であれ。







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