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ambivalent

最近「ambivalent」という単語を知った。

調べてみると「相反する感情を同時に抱く」とか「両価的」というような言葉が出てくる。具体的にいうと「好きだけど嫌い」「嬉しいけど悲しい」のような気持ちのことらしい。心理学用語として生まれ、人にはそんな風に相反する感情を抱くことがあるのだという。


人の感情はそんなに単純ではないし、ある人や物事に対して______特に思いが強いほど、全面的に肯定しているわけでも、否定しているわけでもない。どちらも持っている。だから、本当に大好きな相手が、ふと許せなくなることもあるし、楽しいはずなのに笑えないことがある。嬉しいはずなのにどこか悲しくて涙を流すし、やりたいと思うほどにやりたくなくなる。


そういう自分に「自分は本当はこの人/物事が好きなんだろうか」と不安になったりする。自分が何を考えているのかわからず、今の感情を疑い始める。


けれどそういうものなのだ。この言葉の存在はそんな不安は杞憂だということを、証明してくれている。それは正常な反応で、多くの人が抱くもので、それこそが真である。もちろん、これをより鮮明にさせるには、それがどこから湧き起こるものなのか問いかけることが重要になってくる。けれど、どちらかに決める必要はない。なぜなら感情は抱くもので、決めることではないからだ。感情は全て正しいし、そもそも間違いなどない。

 
 
 

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