休むこと
- 政美 森田
- 7月8日
- 読了時間: 2分
あなたはちゃんと休めているだろうか。
休みがあっても、実は休めていないんじゃなかろうか。
「休む」ということは単に、休みの日や休む時間をつくることじゃない。
それは、一度すべてを停止することだ。
けれど、時間は止まらない。
人は立ち止まることができない。ゆるやかにでも進み続けるしかない。
もしも停止してしまったなら、それは永遠の停止を意味する___。
生きることを決めたときから、私たちは不可逆的な、けれど止まることもできない物語を始めている。
だから人は本来、完全には休むことなど、できないのだろう。
休むことができないなりに「休む」という言葉を使って、なんとか止まろうとする。
そうしなければ、保たないと知っているから。
私たちはふだん、自分を削って生きている。
どんなに苦しいときも、楽しいときも、幸せなときも。
自分という対価を払って、世界に生きている。
けれど毎日自分を払い続けていると、あるときふと、自分が空っぽになってしまう。
気づいたときにはもう、何も残っていない。
だから、休むのだ。
生きる時間をやりくりするために。
休みは、私を誰にも与えない日。
休みは、私がこの世で求められない日。
休みは、私がこの世に存在しない日。
だから、そこにはどんなあなたがいてもいいし、どんなあなたであっても、誰にも知られなくていい。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
休むのが下手な人も世の中にはいますよね。
また、まどろみのなかで会いましょう。







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