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雪へ

数日前から、どさっと雪が降り始めた。全然降らないと思ったところにどさっと。

ところで雪国で育っている人は、雪が好きという人と雪が嫌いという人とがはっきりわかれている。

毎年見るものだけれど、雪がつくる幻想的な銀世界は感動するし、初雪の愉しさは桜が咲き出した感覚にも近い。深雪に足を踏み入れる背徳感、たまに深夜や朝方に見られる豪快に除雪する道の側を歩くのも、それはそれで風情がある。

けれど生活者の目線で言うと、厄介者以外何者でもない。雪が降れば外へ出たくなくなるし、除雪されていない道ほどいやなものはない。会社も学校も遊びも、すべては雪次第。車は埋まるし、扉は開かない、公園の遊具も仕舞われ、大人から子どもまで誰もが行く道を阻まれる。おまけに雪国の除雪には莫大金額の税金が投入されているのも不服だったりする。

身近だからこそ、いい部分も悪い部分も見えてしまう。だからこそ、雪に対する理解や感情はもっともっと考えていきたいものだ。


 
 
 

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