自癒
- 政美 森田
- 3月14日
- 読了時間: 2分
更新日:6月15日
誰だって怪我をするし傷つく。
生きているということは、それだけで弱点なのだ。
だから人は傷ついたときに治す方法を探したり、成長してより強い体になることで、いろんな危険から身を守ってきた。
けれど、大人になっても深く傷つくことがある。
誰かの言葉や行動、期待や劣等感。内面にある、見えない傷だ。
ときに、傷つく痛みに耐えられなくて、自傷行為や我慢することで和らげようとしたりする。
けれど、それは一時的なもので、
きっと少し時間が経ったらその痛みは、またズキズキとあなたを蝕んでいくんじゃないだろうか。
あなたもわかっている通り、
その治療法は間違ってはいないが、単なる応急処置にしか過ぎない。
私たちはお医者さんではない。
だから正しく痛みの原因を理解し、それを治すための方法を見つけることは簡単じゃないのかもしれないし、わかってはいるけれど、そんなうまくはいかなかったりする。
それでも、自分の痛みは自分にしか治せない。
他人が傷を塞いでくれる絆創膏だとするならば、結局、人どうしはいつか剥がれてしまうし、自分が誰かを癒していると思っていても、相手の傷が治れば、お役御免。痛みを癒す関係性には限界がある。それがずっと続いているのだとしたら、癒しあっているのではなく、本当は傷つけ合って、自分の存在意義を他人に求めているだけなのかもしれない。
だから自分でその正しい治し方を見つけるしかない。
大人の傷には「自癒」が必要なのだ。







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