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矛盾

人の気持ちはいつだって矛盾を抱えている。

そして、それらはいつもわたしたちを苦しめる。


とても切ないシチュエーションだが、たとえば、自分が思いを寄せている人が、別の人のことを好きなとき、どう行動すれば良いのだろうか。


相手の気持ちなど気にせずにアタックする人もいれば、自分の気持ちを隠して相手の気持ちに寄り添う人もいる。諦める人もいるかもしれない。


「好き」をどのように捉えて、どのように行動するのか。

それは人によって違うし、理解できる考えがそれぞれちがう。


でも、中にはどちらの考えもわかる人もいる。

矛盾を抱える人というのは、そんなどちらもわかってしまう人たちなのではないかと思う。


しかし、そんなことを言っても、気持ちを打ち明けるのか、打ち明けないのか、できる行動は一つだけ。

どちらかをとれば、もう一方の考えを想像して、矛盾が生じてしまう。どうやっても八方塞がりだし、いつか決断しなければいけない。


アタックした人は、相手の気持ちを考えられていなかった自分を責め、

相手に寄り添った人は、自分の気持ちをないがしろにして、つらくなる。

諦められたら一番だが、好きのコントロールができたら、悩みはしない。

きっと人の気持ちがわかる人ほど、そんな風に悩んだりする。


けれど、考えてみてほしい。どちらも出発点は一緒なのである。

そして、きっとどちらも好きな人と「一緒にいたい」という思いは同じだ。

だから、どんな行動をとったとしても、きっとそれは自分が相手のことを「好き」と思う気持ちには変わりないし、そこで誰かを傷つけても、それは結果でしかない。相手を幸せにできなくても、やっぱり結果でしかない。

そんな状況で、確実にみんなを幸せにする方法を見つけられる人はいない。


しかし、ただ一人。自分だけは幸せにできる。

その方法は、自分の選択をただ信じることだ。

そして、自分が信じられる行動をすることだ。


どんな矛盾の中にいても、自分が信じられる行動を選択し、自分の行動を信じ、常に濁りなき眼差しを自分に向け続ける。

そんなふうに厚い雲の中でも、太陽の向きを捉えてさえいけば、きっと大丈夫だ。


今日も読んでいただき、ありがとうございます。

また、まどろみの中で会いましょう。




 
 
 

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