矛盾
- 政美 森田
- 6月24日
- 読了時間: 2分
人の気持ちはいつだって矛盾を抱えている。
そして、それらはいつもわたしたちを苦しめる。
とても切ないシチュエーションだが、たとえば、自分が思いを寄せている人が、別の人のことを好きなとき、どう行動すれば良いのだろうか。
相手の気持ちなど気にせずにアタックする人もいれば、自分の気持ちを隠して相手の気持ちに寄り添う人もいる。諦める人もいるかもしれない。
「好き」をどのように捉えて、どのように行動するのか。
それは人によって違うし、理解できる考えがそれぞれちがう。
でも、中にはどちらの考えもわかる人もいる。
矛盾を抱える人というのは、そんなどちらもわかってしまう人たちなのではないかと思う。
しかし、そんなことを言っても、気持ちを打ち明けるのか、打ち明けないのか、できる行動は一つだけ。
どちらかをとれば、もう一方の考えを想像して、矛盾が生じてしまう。どうやっても八方塞がりだし、いつか決断しなければいけない。
アタックした人は、相手の気持ちを考えられていなかった自分を責め、
相手に寄り添った人は、自分の気持ちをないがしろにして、つらくなる。
諦められたら一番だが、好きのコントロールができたら、悩みはしない。
きっと人の気持ちがわかる人ほど、そんな風に悩んだりする。
けれど、考えてみてほしい。どちらも出発点は一緒なのである。
そして、きっとどちらも好きな人と「一緒にいたい」という思いは同じだ。
だから、どんな行動をとったとしても、きっとそれは自分が相手のことを「好き」と思う気持ちには変わりないし、そこで誰かを傷つけても、それは結果でしかない。相手を幸せにできなくても、やっぱり結果でしかない。
そんな状況で、確実にみんなを幸せにする方法を見つけられる人はいない。
しかし、ただ一人。自分だけは幸せにできる。
その方法は、自分の選択をただ信じることだ。
そして、自分が信じられる行動をすることだ。
どんな矛盾の中にいても、自分が信じられる行動を選択し、自分の行動を信じ、常に濁りなき眼差しを自分に向け続ける。
そんなふうに厚い雲の中でも、太陽の向きを捉えてさえいけば、きっと大丈夫だ。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
また、まどろみの中で会いましょう。







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