4月
- 政美 森田
- 4月4日
- 読了時間: 1分
4月になると、街もどこか嬉々としている。
それはきっと、人々の気持ちのせいなのかもしれない。
地元の大学の入学式も続々と始まり、綺麗な服をまとって、これから新しい生活をはじめようとする人たちが行き交う。素敵な家族に囲まれて、不慣れな道に迷いながら。
北海道なので、もちろん景色は冬。まだ寒い朝には雪が降るし、ところどころに泥だらけの雪山が残っている。溶けた雪からは、冬の間、眠っていた誰かの落とし物や自転車が顔を出す。植物が目覚めるのはもう少し先のようだ。
この地域ではまだまだ桜は咲かない。
けれど心の中に、桜は芽吹き始めている。







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